2009年12月4日金曜日

万葉集や源氏物語にも登場する植物の一つ。
その当時には、しぶ柿のみであった。
その後、甘い柿が色々に品種改良され、今では約80種余り。

昔から伝わる代表的な薬効として、’しゃっくり止め’に効くとされる。
薬用には、果実・へた・葉・根が利用されている。


 Diospyros kaki Thunb.

【薬効】
しゃっくり止め(クローブ・生しょうがと共に)
収斂作用、去痰作用、止血・血圧降下作用。

萼 : しゃっくり、内出血
熟柿: 気管支疾患
サッカラム: から咳(のどの痛み、せき止め)
生の未熟な実: 便秘、内痔核
調理した熟柿: 下痢

*サッカラム=干し柿にした柿の表面に出てくる白い粉末状のもの。
これのみを集めたものを柿霜と呼び、
これに熱を加え、飴ちゃんのようにしたものを、柿霜餅と呼ぶ。