2010年6月22日火曜日

ラベンダー

花言葉は、『私にこたえて』。
ラベンダーの種類の中でも、このコモンラベンダーは、すばらしい香りが採れるとして、高級香水やアロマテラピーに利用される。

イギリスでは、気絶した女性にラベンダーの香りをかがせると息を吹き返す”魔法の香り”と呼ばれていたと言う。

ラベンダー      ラバンドゥラ属 シソ科
Lavandula angustifolia Mill.       俗名:コモンラベンダー、イングリッシュラベンダー

語源:ラテン語。 Lavandula: lavare- 洗う , angustifolia: 細い葉っぱ

【薬効】
殺菌・鎮静・傷薬・催眠・害虫除けなどの効果がある。
不安・神経の高ぶり・苛立ち・神経からくる不眠などの場合に、神経を和らげてくれる。
頭部に効くとして、古くより、頭痛・偏頭痛に利用される。
外用として、やけど・虫さされ・傷などに有効。
又、このラベンダーの香りを害虫が嫌うとして、害虫駆除剤として利用される。

【利用】
〈口内炎〉乾燥花を小さじ1をカップ2杯の熱湯で煮出し、冷ましたものでうがいを。
 
〈化粧水〉リンゴ酢500cc、乾燥花大さじ6を合わせ、2週間寝かす。
     その後、500ccの蒸留水を加える。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用を避ける。
エッセンシャルオイルの内服の利用は、医師の判断の元。

2010年6月15日火曜日

西洋夏雪草

花言葉は、『魅せられて』。
アーモンドの香りがする清楚な花。
蜂蜜酒の香り付けに利用されたり、ハチミツで味付けし冷やした西洋夏雪草のハーブティーも有名。風邪気味で熱っぽい時に、ぴったりのハーブティー。

1899年頃、Bayer製薬という製薬会社は、この植物の活性成分であるサルチル酸からアスピリンを合成した。

西洋夏雪草     シモツケ属・バラ科
Spiraea ulmaria(Filipendula ulmaria)     俗名:雄ヤギのヒゲ

語源:ギリシャ語から Spiraea: 渦巻状の(実が螺旋状の形態を思わせることから)
   ラテン語から  ulmaria→ ulmus: ニレの若木

【薬効】
抗炎症・浄化作用・解熱・利尿などの効果がある。
植物性アスピリンと呼ばれ、鎮痛・抗炎症・利尿の効用と同時に、リューマチのような関節の痛みの治療にも利用される。
皮下脂肪・痛風・水腫症・リューマチを引き起こす過剰な体内組織の負担(尿酸・水分・脂肪・毒素)を排除してくれる働きがある。
痩身治療に理想的な植物でもある。
体の節々の痛み・風邪・悪寒などの時の解熱剤ともある。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯に花の先端をティスプーン1杯。熱湯で10分煮出す。
その後、花を取り出しハチミツで味付けをし、1日に3杯。食間に。

〈鎮痛剤〉葉と花の煎じ液をガーゼに浸し患部に。

〈強壮剤〉赤ワイン1Lと葉・花を100g加え、煮立てて漉す。食前酒として毎食1杯。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児、またアスピリンにアレルギーのある人は使用避ける。
血液の流れを良くする作用がある事から、血友病の人も使用を避ける。
過剰摂取は、心臓の障害を引き起こすことがある。

2010年6月9日水曜日

ローマンカモミール

花言葉は、『逆境におけるエネルギー』。

中世、アラブの医者達は、筋肉痛・神経痛・リューマチの苦痛を和らげるのに、樟脳を含んだカモミールをオイルを利用していた。

ローマンカモミール      カモミール属 キク科
Anthemis nobilis L. / Chamaemelum nobilis L.

語源: ギリシャ語。  Anthemis: anthos - 花
ラテン語。   nobilis: 気高い、高貴な

【薬効】
食欲増進・消化促進・鎮静・鎮痛・月経促進・腸内ガスの排出促進などの効果がある。
鼓腸・消化不良・食欲不振などの時、そして又、眠りを誘いながら、いら立ち・不安な気持ちなどを和らげる。

ローマン種とジャーマン種は、ほぼ同様の効用があり、両種共月経を促す作用がある。

カモミールオイルは、神経痛・筋肉痛・リューマチなどを和らげる。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯に新鮮な花5~6ケ。熱湯に数分間浸す。

〈カモミールオイル〉乾燥花50gを食用油300ccに加え、湯煎で2時間。
          その後、花をすり潰し、冷やす。マッサージにどうぞ。

〈化粧水〉冷ましたカモミールティーを化粧水代わりに。すべすべお肌に。

〈シャンプー〉冷ましたカモミールティーをシャンプーに加える。髪に陰影をつけ明るくする。

≪注意≫
オイルは子宮を刺激するので、妊娠中は使用してないけない。

2010年6月5日土曜日

西洋ノコギリ草

花言葉は、『戦い』。
古代ギリシャ・ローマ時代、どの戦場でも手に入れる事が出来る傷薬の植物・兵士達の傷薬であった。
中世ヨーロッパでは、恋占いに。また中国では易経に、このハーブの枝が利用されていた。

名の由来となるギリシャの英雄アキレス、彼は医術に優れたカイローンから、この植物の薬効を教わり、トロイ戦争で負傷した兵士達の傷の治療・止血に利用した。

西洋ノコギリ草   ノコギリソウ属・キク科
Achillea millefolium L.

語源:ラテン語。 Achillea: ギリシャの英雄アキレスより , millefolium: 千の葉

【薬効】
鎮痙・傷の癒着促進・月経促進・傷薬などの効果がある。
また消炎・発汗作用・消化機能補助・利尿作用・血圧降下・止血効果がある。
発熱性疾患(風邪・インフルエンザ・はしか)カタル・下痢・消化不良・リューマチ・関節炎・月経痛・更年期の諸症状・高血圧・卒中・心臓発作後の血栓症予防などに有効

外用として、外傷・鼻血・潰瘍・結膜炎・内痔核に効く。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯にスプーン1杯の葉・花を熱湯で10分煮出す。
その後、葉・花を取り出し、1日3杯。食間に。(消化促進・強壮作用・発汗・解熱)

〈料理〉若葉を細かく刻み、サラダに加えたり、軽く茹でておひたしに。

〈止血〉切り傷や鼻血の時に、生の葉をもんで患部に。

〈歯痛〉若葉をそのまま咬むと、鎮痛剤に。

〈化粧水〉1Lの水に、葉・花50gを煮て、漉す。肌荒れを治し、肌をなめらかにする。

〈湿疹〉若葉をそのまま患部にあてる。湿疹・吹き出物が軽減する。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性は使用避ける。
このハーブに触ったり、利用することで、稀にアレルギーを示す人もいる。
また、長期間の使用は、アレルギー性発疹・肌の光敏感性が起きることもある。

2010年6月1日火曜日

ヨモギ

かつてヨーロッパで、邪悪なものを追い払うために、儀式などで用いられたり、
又、ローマ時代には、足の痛みを和らげる効果があるとして、街道沿いに植えられ、
兵士達は、これを靴の中に入れていたと言う。

ヨモギ     ヨモギ属・キク科
Artemisia vulgaris L.

語源:ラテン語。 
Artemisia: 月の女神であり、処女達そして出産する女性達の守り神であるアルテミスより。
vulgaris: 普通の、広く分布する

【薬効】
月経促進・駆虫薬そして流産を引き起こす作用があり、婦人科系に効くものとして知られる。
消化管の刺激・神経系の強壮・利尿・発汗作用もある。
無月経症・月経困難症などの場合、また食欲不振を伴う鬱症・消化不良に効く。

かつて田舎では、中絶をするためにこのヨモギが使われていた。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は使用避ける。