2010年9月27日月曜日

ギョリュウモドキ(英名:ヒース)

フランスのランド県では、かつて、このヒースを使ってホウキを作っていた。

ギョリュウモドキ          ギョリュウモドキ属 ツツジ科
Calluna vugalis

語源: ギリシャ語   calluna: ~をきれいにする、掃除する

【薬効】
抗結石症・抗炎症・抗リューマチ・泌尿器系の殺菌作用・利尿作用・発汗促進・鎮静作用などの効果がある。
咳・下痢・腎臓・関節炎・リューマチ・精神消耗に有効。
慢性・急性の泌尿器系の炎症に効く。正確に言うと、膀胱炎・尿結石症の場合に効く。

【利用法】 利用部位:花
〈お茶〉カップ1杯に対し、スプーン1杯の花。3分沸騰させ、その後火を止め漉す。
    ハチミツで味付けをし、1日に3杯。

〈お風呂〉1Lの水に対し、25gの花。沸騰させ、その後10分煮出しおき漉したものをお風呂に入れる。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は使用を避ける。
合成薬品との服用は避ける。


      
      

2010年9月20日月曜日

ブラックベリー

ある古い民話のお話。
昔、ブッラクベリーは、田舎の宿屋を営んでいて、多くの旅人にツケで利用させていた所、宿を閉めることになった。それ以来、ブラックベリーは道端にいて、そこを通りすがる全ての人を捕まえると、言う。

ブラックベリー
  キイチゴ属 バラ科
Rubus fructicosus L.

語源:ラテン語。
   rubus: キイチゴ また、rubuer: 赤い
   fructusus → fructicosus: 実であふれた

【薬効】
収斂作用・止血作用・利尿作用・傷薬・強壮などの効果がある。
下痢や赤痢の場合に有効。
口狭炎・咽頭炎の場合に、ハーブティをうがい薬として。

新芽を春に収穫し、ビンに入れ、太陽に当てると、汁液が生じる。膿をもったできものや腫れもの・傷口などの傷薬として。

【利用法】利用部位:新芽、乾燥葉、実
〈お茶〉カップ1杯に対しスプーン1杯の葉を2分間沸騰させ、その後火を止め、10分間煮出す。その後、トゲを取り除くため漉す。

〈料理〉実は生で、またジャム・シロップ・ワイン・タルト・パイなどに利用。

≪注意≫
妊婦の使用は避ける。(タンニンを含む事より、子宮の収縮を促すため。)

2010年9月14日火曜日

きんせんか


古代より、薬用ハーブとして、食料品・化粧品・布地などの着色料として利用されている。
古代エジプトでは、若返りの薬として。
きんせんかの花びらは、サフランの代用としても利用される。

きんせんか     キンセンカ属 キク科
Calenduia officinalis L.

語源:ラテン語。
   calendoe: 古代ローマ時代、月初めの一日に咲く花より。
   officinalis: 薬用の

【薬効】
殺菌・傷の治癒・止血作用などの効果がある。
また、無月経や月経困難症などの場合に月経を整える作用がある。
そして、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治癒効果がある。

外用として、膿をもったできものやはれもの・やけど・日焼け・傷・ひび割れ・あかぎれ等に効く。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯にスプーン1杯の花びら。熱湯に10分浸しおく。
    ハチミツ等で味付けし、1日に3杯。食間に。

〈炎症〉新鮮な葉の浸出液を湿布に。

〈料理〉花びらをサラダやパン・クッキーに。
    米料理やスープに、サフランの代わりとして。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性は利用避ける。