2011年11月23日水曜日

西洋ニワトコ

花言葉は『同情・思いやり』。
昔、ガリア人(ゴール人)は、この実を使って布を青や薄紫・紫に染めていた。

西洋ニワトコ    スイカズラ科・ニワトコ属
Sambucus nigra L. 俗名:妖精の木

語源:ラテン語
   sambucus: ニワトコ  nigra: 黒色
(古代ローマ人が使っていたとされるサンブカsambucaという楽器の材料に使われていたという。)

【薬効】
発汗の促進・解熱・消炎・利尿・緩化作用などがある。
花:気管支炎・風邪・悪寒がはしる時などに。
実:シロップは便秘に効く。
葉:リューマチ・水分の体内滞留などの場合に。

【利用法】花・実・樹皮
〈お茶〉1/4Lの熱湯にスプーン1杯の花を10分浸出させる。
    その後、ハチミツで味付け。1日に3杯(食事時以外)

〈料理〉花はフリッターとして食べたり、
    マスカットの香り付けに飲料水・ワイン・ジャム・ゼリーなどに。

〈殺虫剤〉葉をゆでて漉したものを。アブラムシに効果があると言われる。

〈化粧水〉花の蒸留水エルダーフラワーウォーターは夏の強い日差しから肌を守り、
     そばかすや美白に良い。

〈スチーム・バス〉花を浸した湯で肌を若々しく保ち、シワから守るという。

≪注意≫
過度の生の実の摂取は吐き気を引き起こす事がある。

2011年11月15日火曜日

セージ


花言葉は『尊敬』。
古代ローマの人々は、セージは高く評価し大事にし、
万能薬として考えていた。
彼らにとっては、救世主のセージであった。

セージ      シソ科・アキギリ属
Salvia officinalis L.
俗名:聖なるハーブ、ヨーロッパのお茶

語源:ラテン語
   Salvia: salvare 救う,
   officinalis: officina 薬用の、薬効のある

【薬効】
鎮痙・抗発汗・強壮・月経促進(改善)・消化促進・健胃などの作用がある。
発汗過剰(寝汗など)・更年期障害・生理不順・消化不良・乳分泌過剰の場合に有効。

【利用法】 花・葉
〈お茶〉コップ1杯に対しティースプーン1杯のセージ
    熱湯に10分浸す。その後、漉してハチミツで味付けを。
    毎食後に1杯。または、寝汗過剰の場合には、夜寝る前に1杯。

〈料理〉花はサラダに。
    葉は肉料理(鶏・豚・魚・レバー料理など)に、臭みをすっきりさせる。
    お酢やチーズ・バターに入れても楽しめる。

〈リンス〉濃いセージのお茶は白髪や濃毛を防ぎに。

〈おふろ〉筋肉痛の際に、セージを浮かべて。

〈うがい液〉喉が痛い時に、濃い浸出液でうがいを。
      口臭予防にもなる。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性(乳分泌を減少させる)・幼児は利用避ける。
人により、いらいらや神経の高ぶりを引き起こす場合がある。

過剰摂取・長期間の使用は有毒。

2011年11月7日月曜日

ビルベリー  

ヨーロッパ各地に自生しており、第二次世界大戦中、ロイヤルフォース(イギリス空軍)は、夜の出動時に備え、視力を良くするために、このビルベリーを食べていたという。

ビルベリー      ツツジ科 スノキ属
Vaccinium myrtillus L.     俗名:森のぶどう

語源:ラテン語 
   vaccinium: スノキ属、スノキの実
   myrtillus: myrtus ギンバイカ(葉がギンバイカに似ている)

【薬効】
尿路殺菌・収斂・血糖値降下・血液の強壮などの作用がある。

外用として実を歯肉炎・火傷・皮膚疾患に用いる。

【利用法】 葉・実
〈お茶〉コップ1杯に対してティースプーン1杯の葉
    熱湯に10分浸出させた後、漉す。1日に2~3回(食事中以外で)

〈料理〉実はサラダやシロップ・ジャム・デザートに使って。
    実は視力を良くするので、パイロットや長距離運転手などなどにも役立つ。

≪注意≫
妊婦は利用を避ける。