花の女王と言われるバラは、古来より儀式・薬用品・化粧品・香水などに利用されてきた。
クレオパトラは、美しさを保つ為に、毎日、摘みたてのバラでたっぷり満たしたお風呂に入っていたという。
第二次世界大戦時、スカンジナビアの人々は、柑橘類の供給に不足していた為、ワイルドローズの実であるローズヒップのジャムをビタミンCの補給に摂取していた。
イヌノイバラ
Rosa canina L. 俗名:ドッグローズ
語源:ラテン語。 rosa: バラ , canina: 犬
(昔、ワイルドローズの実は、狂犬病に効く解毒剤として、迷信として一時期信じられていた。)
【薬効】
収斂性・解熱・強壮などとして知られ、ビタミンCを豊富に含んだローズヒップは、冬の病気に戦う(効く)ものとしても知られる。気管支炎・インフルエンザ・カゼ・寒気の時など、熱を下げる効果がある。又、無力症・衰弱・そして、全般的な疲れに活力を与えてくれる。下痢・胃炎・軽い伝染性疾患・壊血病などにも効果がある。
【利用法】
〈お茶〉10粒程の砕いた実と250mlの水で5分煮る。火を止め、さらに5分そのまま置く。その後、実を取り出し、お好みでハチミツと。お昼・夜に熱~いローズヒップ茶をどうぞ。
〈料理〉花を砂糖づけ・ジャム・シロップ・サラダ・デザートにも。
〈美容〉ローズウォーター: シワの予防・肌を清潔に保つ。
(又、結膜炎の時にローズウォーターで目をこれで洗うと充血・かゆみがとれる。)
バラのクリーム: しみ・シワに効果。
ローズヒッピオイル: ビタミンAが豊富で、皮膚の細胞を回復させる働きがあり、
乾燥肌・肌の老化・しみ・ひびわれ・傷跡・やけど・日焼け等に効果がある。
〈マッサージ〉ローズウォーターをキャリアオイル(ホホバオイル・スイートアーモンドオイル等)と混ぜて、マッサージをすると、血行を良くし、血液の浄化の作用もある。
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