2011年2月24日木曜日

アマ

古代エジプトでは、アマから作った包帯でミイラを包んでいたという。

亜麻            アマ科・属
Linum usitatissimum L.

語源:ギリシャ語 Linum: linon  細ひも
   ラテン語  usitatissnum: 多用される

【薬効】
緩化剤・炎症を和らげるなどの効果がある。
慢性の便秘に効く。
アマの粉は、できもの・腫れもの・膿瘍などの湿布として有効。

【利用法】
〈お茶〉1Lの熱湯にスプーン3杯のアマの種子を一晩浸け、その後、漉す。
    1日に3~4杯。*アマの種子の摂取は腸閉塞を引き起こす時がある。

〈園芸〉ジャガイモ・ニンジンの畝の間に植えるとよく育つ。
    緑肥としても利用できる。

≪注意≫
6歳以下の子供。(緩化剤としての効用がある為)
甲状腺の障害のある人、腸閉塞などのトラブルのある人も使用を避ける。
アマの種子にアレルギー症状を示す人もある。
アマの種子はアルコールと共に摂取しない。
賞味期限の過ぎた粉や未熟な種子は有毒である。




   

2011年2月14日月曜日

ブラックラディッシュ


エジプトのカルナック神殿に刻まれている象形文字の中に、ブラックラディッシュの事が記されている。
食用・薬用として、ピラミッド作りの労働者達は、
ブッラクラディッシュをニンニクより好んでいたと言う。

ブラックラディッシュ       アブラナ科 ダイコン属
Raphanus sativus L. var.niger

語源: ラテン語
   Raphanus sativus: Radix sativus 耕作された・栽培された根

【薬効】
抗細菌・殺菌・浄化・利尿・胆汁の生産&排出促進・緩化剤などの効果がある。
便秘の時、腸内の扇動運動を起こさせる。体内の浄化(デトックス)効果が大変あることで他の種類と異なる。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・胆石又は甲状腺の障害がある場合(消化しにくい為)。
消化不良・胃炎・胃潰瘍の人。連続して3週間以上の使用は避ける。

2011年2月8日火曜日

スターアニス(八角)

原産地は、中国南部・北東ベトナム。
スターアニスの木は、実をつけるのに6年位かかる。
時間はかかるけれど、1つの木で40kg位の実をつけ、中には、100年以上の樹齢を持つものもある。

スターアニス(八角)              モクレン科 シキミ属
Illicium verum Hook

語源:ラテン語
   Illicium: 魅力、誘惑 
    verum: 真の、本当の、本物の

【薬効】
鎮痙・緩化剤・消化促進などの効果がある。
吞気症・鼓腸・消化不良・腹痛・消化管機能不全・冷えによる諸症状(腰痛)などに有効。

【利用法】
〈リキュール〉 砕いたスターアニス   40g
         シナモン         1g
          砂糖         500g
         蒸留酒(ブランデー)   1L

        蒸留酒に砕いたスターアニスとシナモンを6週間漬け置く。
        その後、漉してスターアニス・シナモンを取り出し、砂糖を加える。

〈料理〉カレー、茶、ピクルス、魚料理、ごはんの味付けに。

〈口臭〉食後の消化促進や口臭消しに噛んだり。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用避ける。