2012年1月18日水曜日

アルニカ

ヨーロッパの山、800~2400mの所に自生する。
中世、ドイツの修道女の聖ヒルデガルドは、このアルニカの薬効が打撲や青あざに効くと示していた。

アルニカ     キク科 ウサギギク属
Arnica montana L.     俗名:傷薬のハーブ、アルプスのキンセンカ

語源:ギリシャ語&ラテン語
   Arnica: ギリシャ語 ptarmique くしゃみをさせる
   montana: ラテン語 山の、山地性の

【薬効】
鎮痛・抗炎症・抗青あざ・免疫系統や心臓の刺激・真菌・細菌感染の浄化作用がある。

外用として、こぶ・打撲傷・肉離れ・筋違い・青あざ・血腫などに有効。

【利用法】
〈チンキ〉50gの乾燥花を1/4Lの60度のアルコールに10日間浸出させる。
     その間、毎日その容器を振る。10日後、漉して、遮光ビンに保存。
    
     *使用時には、そのチンキを水で半分に薄めて、湿布として使う。
 
≪注意≫
内服は避ける。
ドイツでは、心臓疾患の治療の一環に使用されるが、イギリスでは外用のみ。
アメリカでは、有害としている。
幼児は内服・外用も避ける。
外用時に、傷が開いている所・眼・口は避ける。
もし、傷口に入った場合は、水でよく洗い流す。

2012年1月11日水曜日

ホワイトバーチ

カバノキの一種で、ヨーロッパ北部・アジア北部・アイスランドに自生している。
シベリアの人にとって神聖なる木。
ホワイトバーチは、天と地を結ぶ軸を象徴している。
シャーマンの儀式の際には、空と太陽の入口を表す頂きに達するようにと、ユルトと呼ばれる遊牧民族のテントの中心に立てられる。
伝統的に、ホワイトバーチは、天からのエネルギーが降りてくる道と人々の願いが登っていく道を象徴している。

ホワイトバーチ          カバノキ科・属
Betula alba L. (Betula pubescens Ehrh.)   俗名: 光の木、英知の木

語源:ラテン語
   Betula: カバノキ  alba: 白い(樹皮が白い事より)

【薬効】
浄化・利尿・解熱作用の働きがある。
体内に溜まった余分なもの・毒素などを排出してくれる。
葉は、膀胱炎の際に、殺菌・抗炎症作用の働きがある。

【利用法】  新芽・樹皮・葉・樹液

〈樹皮のお茶〉熱がある時に (消化不良の時にも)
      1Lの水に対して半つかみの樹皮
      1日に2~3杯

〈葉っぱのお茶〉利尿・浄化・解熱作用に
       1Lの水に対して軽く1握り
       1日に3杯