Pimpinella anisum セリ科 アニス属
語源:ラテン語
pimpinella: bipinnula 2回羽状複葉の
中東が発祥地のこのアニス、古代ローマ時代より、地中海沿岸地方で、よく栽培されていた。
1世紀頃、ギリシャの医者であり、植物学者であるディオスコリデスは
アニスは、痛みを緩和し、また、催淫剤としての効果があるとして推奨していた。
中世、ヨーロッパでは、催淫剤として、またドラッグとしても飲まれていた。
アブサンというお酒に含まれるスパイスの一つが、このアニス。
成分:脂質、フラボノイド、葉緑素、樹脂、アネトルを豊富に含むエッセンシャルオイル
【薬効】
食欲促進、消化促進、抗炎症、抗細菌、整腸作用、心臓を強くする効果がある。
消化不良、吞気症、痙攣、嘔吐、吐き気などの際に。
*種から採れるエッセンシャルオイルは有害。
使用には医師またはアロマセラピストの元で。
また種子・粉になったものを利用する場合でも、過剰摂取は避ける。
神経障害を引き起こす事がある。
【利用法】 種子
(料理)多くの菓子類に利用され、ケーキ、パン、ビスケットなどに家庭で簡単に利用できる。
*フランスでは、パン・ド・エピスという菓子に欠かせないのが、このアニスのスパイス。
クリスマスの時期には、欠かせない菓子の一つである。
パン・ド・エピス (20x20cmの容器に対する分量)
小麦粉 250g
ハチミツ 150g
砂糖 30g(お好みで50gに、もう少し多くしても)
ラム酒 5cl(お好みで、コニャックや他のお酒でも)
豆乳 少量(牛乳でも)
卵 1ヶ
フルーツコンフィ 50g(砂糖漬け果物の事。チェリーやアンジェリカ、お好みの果物で)
オレンジの皮 少量(フルーツコンフィがない時は、オレンジの皮を多めにしても良い)
ベ-キングパウダー ティースプーン半分
⋆アニスのスパイス(粉) ティースプーン1杯
⋆シナモンのスパイス(粉) 同上
⋆ジンジャーのスパイス(粉) ティースプーン半分
(⋆のスパイスは、パン・ド・エピスというスパイスを代用しても良い。
その場合はティースプーン3~4杯)
1:ボールに振った小麦粉と砂糖、スパイス類を混ぜる
2:コンフィを小さく角切りにし、1に混ぜる
3:ハチミツを湯煎で溶かし、ボールに加える
4:卵を加え良く混ぜ、アルコールを混ぜる
5:細く、小さく切ったオレンジの皮を加える
6:生地が柔らかくなる位に少しずつ豆乳を加える(硬さはお好み)
7:容器にクッキングシートを敷き、そこに生地を入れる
8:180℃に予熱したオーブンで30分位♪
0 件のコメント:
コメントを投稿