2010年11月30日火曜日

西洋唐花草(ホップ)

中世に、修道士たちがホップをビールの醸造に導入したと言われる。

西洋唐花草(ホップ)

語源:ラテン語
   Humulus: humus 土 , lupulus: lupus 小さな狼
  (ホップの葉が地面に残されたオオカミの足跡を思わせる事より)

【薬効】
食欲増進・消化促進・鎮静・利尿・乳分泌促進・催眠性・性欲減退などの効果がある。
不安・心配・神経症・ストレスなどの場合に眠りを促進させる。

【利用法】 利用部位: 雌花・若芽
〈お茶〉カップ1杯にスプーン1杯の乾燥花を熱湯で10分間おく。
    その後、花を取り出して召し上がれ。1日に3回、または、就寝前に1杯。

〈安眠枕〉乾燥花を枕に入れて。

〈料理〉若芽は、生でも料理(茹でたり・炒めたり)してもOK!アスパラガスの様に。

2010年11月22日月曜日

西洋シナノキ(冬菩提樹・小葉菩提樹)


ギリシャ神話では母性愛のシンボル。
ある民間の言い伝えによると、この樹の花の下に座っていると癲癇が治るという。

西洋シナノキ                   シナノキ属・科
Tilia cordata Mill.

語源:ラテン語。
   Tilia: 菩提樹、シナノキ
   cordata: 心臓の形をした(葉の形より)
   Mill: 18世紀のスコットランドの植物学者Philip Miller の略。

【薬効】
(花)鎮痙・鎮静・解熱・催眠・発汗作用などの効果がある。
  不安・神経症や不眠に。冬の病気(体の節々の痛み・悪寒)などに有効。
  高血圧・動脈硬化・不安による心臓血管・消化管疾患・尿路感染症・発熱性風邪・インフルエンザ・呼吸器カタル・偏頭痛にも。

(木片:木の中心部と皮の間の部分)胆汁の促進・浄化・利尿作用などの効果。
 胆結石・尿結石・コレステロールを下げる・肥満・痛風・リューマチなどの場合に有効。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯に乾燥花2~3つ。熱湯で10分程おく。
    お好みでハチミツで味付けをして、召し上がれ。

〈お風呂〉入浴剤としてお風呂に。肌をなめらかにする。
     赤ちゃんのお風呂にも良く、リラックスさせる。

2010年11月16日火曜日

ブドウの木

古代ギリシャ人達は、彼らの文明のシンボルとしてブドウの木を崇敬していた。

語源:ラテン語
   Vitis: ブドウの木 , vinifera:vinis ワイン, ferra ~を生む

【薬効】
収斂・血管収縮作用・静脈強壮・利尿・止血・解毒作用などの効果がある。
静脈や毛細血管の障害(赤ら顔・足が重い・静脈瘤など)に有効に働きかける。
また、月経過多・更年期障害・高血圧・高コレステロール・皮膚の発疹にも有効。

ブドウの葉・種には、抗酸化物質、老化を防ぐ作用物質を含んでいる。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児、また、重度の肝機能障害を持つ人・甲状腺ガンの人も使用を避ける。


 

2010年11月10日水曜日

オリーブ

花言葉は『平和』。
古代ギリシャ時代、オリーブはアテネのシンボル。
ギリシャ神話では、女神アテーナが、力と勇気のシンボルとして創造したという。

オリーブ         オリーブ属 モクセイ科
Olea europaea L.

語源:ラテン語。
 Olea europaea L: ヨーロッパのオリーブ

【薬効】
血圧降下・胆汁排泄の促進・解熱・鎮静・殺菌・緩下剤などの効果がある。
葉は、血圧降下・コレステロールの減少・軽い発熱性疾患・緊張などに。
オイルは、便秘・消化性潰瘍に効く。

外用として、葉をすり傷に。オイルは、皮膚や毛髪の乾燥・フケ症に。

【利用法】 利用部位: 樹の皮・葉・実
〈お茶〉カップ1杯に対し、ティースプーン1杯の葉を熱湯で30秒煮出し、その後、火を止め10分間おく。そして葉を取り除き、ハチミツなどで味付けをして、毎食前に1杯。

〈便秘〉大さじ1杯のオイルを空腹時に。

2010年11月5日金曜日

イチョウ

イチョウは、その樹齢の長さにより敬まれ、陰・陽の原理を元に、対でお寺の周りに植えられたりしている。
種子は中国漢方では、古くから利用され、西欧では葉を主として用いる。

イチョウ                  イチョウ属・科
Ginkgo biloba L.

語源: 中国語。 Ginkgo: yin kuo →金の杏
    ラテン語。biloba: 二浅裂の
(スウェーデンの植物学者カール・リンネが、イチョウの葉が2つの裂片から成る葉の切り込みを理由として名付けた)

【薬効】
抗酸化作用・血液の流れを良くする・循環器系の刺激作用などがある。
脳細胞の循環を良くするとされている。
老化に伴う認識の機能の悪化のような記憶力の障害に働きかける。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児・血友病患者・外科手術を控えている人などは利用を避ける。(血流を良くすることから)