2012年7月4日水曜日

ひなげし(虞美人草)

ギリシャ神話では、収穫の女神デメテルに捧げられていた花。

ひなげし(虞美人草)   ケシ科・属
Papaver rhoeas

語源:ラテン語
Papaver: papa 幼児に与える粥の事で
催眠作用のあるケシの乳汁を混ぜて
幼児を寝かせつけていたと言う。

【薬効】
鎮静・鎮痙・鎮咳・催眠作用、また去痰・食欲増進作用がある。
神経が高ぶっている時などに、睡眠を促進してくれる。
又、インフルエンザ・気管支炎などの際に、咳を鎮めてくれる。

【利用法】
(お茶) カップ1杯に対して、ティースプーン1杯の乾燥花。
熱湯に10分浸し置く。その後、漉して、お好みでハチミツで味付けを。
就寝前に1杯。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用を避ける。
シロップの服用で子供が中毒を起こした例が報告されている。

2012年4月20日金曜日

キバナアザミ

もともと修道院の庭で栽培されていて、この草の持つ薬効から万能薬としてみなされていた。
16世紀にはペストに効果があるとされていた。


キバナアザミ       キク科 サントリソウ属
Cnicus benedictus L.

語源:
      Cnicus: knizo ひっかく、傷つける
 ラテン語:benedictus: 祝別された

【薬効】
食欲増進・消化促進・浄化・利尿・解熱・止血作用などがある。
消化器系の障害(消化不良・食欲不振・拒食症など)に有効。
また、痛風の場合に、尿酸の排出を促進させる。

【利用法】 花・葉
〈お茶〉コップ1杯に対してティースプーン1杯の花。
    熱湯に10分浸す。その後、漉してハチミツで味付けを。
    食前に1杯。

〈外傷に〉1Lの水に対して、大きく1つかみの葉(新鮮または乾燥葉)
     切り傷や潰瘍によい。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用を避ける。
過剰摂取は吐き気や口の中や食道に刺すような痛みを伴ったり、
ひどい下痢を引き起こす場合もある。

2012年4月5日木曜日

イブキトラノオ

かつて、特徴説において、この植物の持つ曲がりくねった根から、ヘビの咬み傷に良いのではと考えられていた。

イブキトラノオ   タデ科・属
Polygonum bistorta L.

語源:ギリシャ語 Polygonum: polus たくさんの、gonu ひざ
   ラテン語  bistorta: bis 2度、 torta  ねじれた

【薬効】
収斂・止血・傷の治癒促進などの作用がある。
下痢・赤痢・膀胱炎などに有効。

【利用法】 葉・根
〈お茶〉コップ1杯に対して、ティースプーン1杯の砕いた根。
    5分間煮て、その後漉す。ハチミツなどで味付けを。1日に4杯。

〈うがい〉口内炎・咽頭炎・口内潰瘍などに。

〈湿布〉葉をもみつぶたものを湿布として傷口に塗る。傷の治癒を促進。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用を避ける。

2012年2月23日木曜日

洋種メハジキ

この草のちょっとした伝説。
昔、驚くほど長寿な住民達が住む村があった。その村へと流れてくる水は、この草の生える足元を通っていたと言う。

洋種メハジキ(モミジバキセワタ)   シソ科 メハジキ属
Leonurus cardiaca L.   俗名:ライオンのしっぽ

語源:ラテン・ギリシャ語
   Leunurus: leonus ライオン
   cardiaca: cardiacus(ギリシャ語 kardiaより)心臓

【薬効】
鎮静・鎮痙・神経系の強壮・利尿作用などがある。
心臓疾患(心悸亢進)・月経促進・出産・更年期(特に神経性)などに利用される。
不安・心配・神経症・不眠などに有効。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯に対してスプーン1杯の花穂を。熱湯に10分浸し置く。
    その後漉して、お好みで蜂蜜で味付け。1日に2~3杯。食間。

≪注意≫
妊婦(分娩を早める)・授乳中の女性・幼児、また医者にかかっている高血圧の人や心臓疾患の人は利用を避ける。

2012年2月1日水曜日

ヒメムカシヨモギ

北米先住民のハーブとして、多くの部族が下痢・内痔核・月経不順の治療薬として使用していた。

ヒメムカヨモギ  キク科 イズハハコ属
Erigeron canadensis L.

語源:ギリシャ語
   Erigeron: er 春、 geron 老人
   (この草に生えるうっすら白い軟毛から)

【薬効】
収斂・抗炎症・利尿作用がある。
体内に溜まった過剰な尿酸を排出してくれ、痛風の治療に利用される。
尿結石の場合にも、利尿作用として効く。

【利用法】 花
〈お茶〉カップ1杯にティースプーン1杯の花。
    熱湯に10分浸し、その後漉す。お好みでハチミツで味付けを。
    1日に3杯。(食事中以外で)

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用を避ける。

2012年1月18日水曜日

アルニカ

ヨーロッパの山、800~2400mの所に自生する。
中世、ドイツの修道女の聖ヒルデガルドは、このアルニカの薬効が打撲や青あざに効くと示していた。

アルニカ     キク科 ウサギギク属
Arnica montana L.     俗名:傷薬のハーブ、アルプスのキンセンカ

語源:ギリシャ語&ラテン語
   Arnica: ギリシャ語 ptarmique くしゃみをさせる
   montana: ラテン語 山の、山地性の

【薬効】
鎮痛・抗炎症・抗青あざ・免疫系統や心臓の刺激・真菌・細菌感染の浄化作用がある。

外用として、こぶ・打撲傷・肉離れ・筋違い・青あざ・血腫などに有効。

【利用法】
〈チンキ〉50gの乾燥花を1/4Lの60度のアルコールに10日間浸出させる。
     その間、毎日その容器を振る。10日後、漉して、遮光ビンに保存。
    
     *使用時には、そのチンキを水で半分に薄めて、湿布として使う。
 
≪注意≫
内服は避ける。
ドイツでは、心臓疾患の治療の一環に使用されるが、イギリスでは外用のみ。
アメリカでは、有害としている。
幼児は内服・外用も避ける。
外用時に、傷が開いている所・眼・口は避ける。
もし、傷口に入った場合は、水でよく洗い流す。

2012年1月11日水曜日

ホワイトバーチ

カバノキの一種で、ヨーロッパ北部・アジア北部・アイスランドに自生している。
シベリアの人にとって神聖なる木。
ホワイトバーチは、天と地を結ぶ軸を象徴している。
シャーマンの儀式の際には、空と太陽の入口を表す頂きに達するようにと、ユルトと呼ばれる遊牧民族のテントの中心に立てられる。
伝統的に、ホワイトバーチは、天からのエネルギーが降りてくる道と人々の願いが登っていく道を象徴している。

ホワイトバーチ          カバノキ科・属
Betula alba L. (Betula pubescens Ehrh.)   俗名: 光の木、英知の木

語源:ラテン語
   Betula: カバノキ  alba: 白い(樹皮が白い事より)

【薬効】
浄化・利尿・解熱作用の働きがある。
体内に溜まった余分なもの・毒素などを排出してくれる。
葉は、膀胱炎の際に、殺菌・抗炎症作用の働きがある。

【利用法】  新芽・樹皮・葉・樹液

〈樹皮のお茶〉熱がある時に (消化不良の時にも)
      1Lの水に対して半つかみの樹皮
      1日に2~3杯

〈葉っぱのお茶〉利尿・浄化・解熱作用に
       1Lの水に対して軽く1握り
       1日に3杯