2012年1月11日水曜日

ホワイトバーチ

カバノキの一種で、ヨーロッパ北部・アジア北部・アイスランドに自生している。
シベリアの人にとって神聖なる木。
ホワイトバーチは、天と地を結ぶ軸を象徴している。
シャーマンの儀式の際には、空と太陽の入口を表す頂きに達するようにと、ユルトと呼ばれる遊牧民族のテントの中心に立てられる。
伝統的に、ホワイトバーチは、天からのエネルギーが降りてくる道と人々の願いが登っていく道を象徴している。

ホワイトバーチ          カバノキ科・属
Betula alba L. (Betula pubescens Ehrh.)   俗名: 光の木、英知の木

語源:ラテン語
   Betula: カバノキ  alba: 白い(樹皮が白い事より)

【薬効】
浄化・利尿・解熱作用の働きがある。
体内に溜まった余分なもの・毒素などを排出してくれる。
葉は、膀胱炎の際に、殺菌・抗炎症作用の働きがある。

【利用法】  新芽・樹皮・葉・樹液

〈樹皮のお茶〉熱がある時に (消化不良の時にも)
      1Lの水に対して半つかみの樹皮
      1日に2~3杯

〈葉っぱのお茶〉利尿・浄化・解熱作用に
       1Lの水に対して軽く1握り
       1日に3杯

2011年11月23日水曜日

西洋ニワトコ

花言葉は『同情・思いやり』。
昔、ガリア人(ゴール人)は、この実を使って布を青や薄紫・紫に染めていた。

西洋ニワトコ    スイカズラ科・ニワトコ属
Sambucus nigra L. 俗名:妖精の木

語源:ラテン語
   sambucus: ニワトコ  nigra: 黒色
(古代ローマ人が使っていたとされるサンブカsambucaという楽器の材料に使われていたという。)

【薬効】
発汗の促進・解熱・消炎・利尿・緩化作用などがある。
花:気管支炎・風邪・悪寒がはしる時などに。
実:シロップは便秘に効く。
葉:リューマチ・水分の体内滞留などの場合に。

【利用法】花・実・樹皮
〈お茶〉1/4Lの熱湯にスプーン1杯の花を10分浸出させる。
    その後、ハチミツで味付け。1日に3杯(食事時以外)

〈料理〉花はフリッターとして食べたり、
    マスカットの香り付けに飲料水・ワイン・ジャム・ゼリーなどに。

〈殺虫剤〉葉をゆでて漉したものを。アブラムシに効果があると言われる。

〈化粧水〉花の蒸留水エルダーフラワーウォーターは夏の強い日差しから肌を守り、
     そばかすや美白に良い。

〈スチーム・バス〉花を浸した湯で肌を若々しく保ち、シワから守るという。

≪注意≫
過度の生の実の摂取は吐き気を引き起こす事がある。

2011年11月15日火曜日

セージ


花言葉は『尊敬』。
古代ローマの人々は、セージは高く評価し大事にし、
万能薬として考えていた。
彼らにとっては、救世主のセージであった。

セージ      シソ科・アキギリ属
Salvia officinalis L.
俗名:聖なるハーブ、ヨーロッパのお茶

語源:ラテン語
   Salvia: salvare 救う,
   officinalis: officina 薬用の、薬効のある

【薬効】
鎮痙・抗発汗・強壮・月経促進(改善)・消化促進・健胃などの作用がある。
発汗過剰(寝汗など)・更年期障害・生理不順・消化不良・乳分泌過剰の場合に有効。

【利用法】 花・葉
〈お茶〉コップ1杯に対しティースプーン1杯のセージ
    熱湯に10分浸す。その後、漉してハチミツで味付けを。
    毎食後に1杯。または、寝汗過剰の場合には、夜寝る前に1杯。

〈料理〉花はサラダに。
    葉は肉料理(鶏・豚・魚・レバー料理など)に、臭みをすっきりさせる。
    お酢やチーズ・バターに入れても楽しめる。

〈リンス〉濃いセージのお茶は白髪や濃毛を防ぎに。

〈おふろ〉筋肉痛の際に、セージを浮かべて。

〈うがい液〉喉が痛い時に、濃い浸出液でうがいを。
      口臭予防にもなる。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性(乳分泌を減少させる)・幼児は利用避ける。
人により、いらいらや神経の高ぶりを引き起こす場合がある。

過剰摂取・長期間の使用は有毒。

2011年11月7日月曜日

ビルベリー  

ヨーロッパ各地に自生しており、第二次世界大戦中、ロイヤルフォース(イギリス空軍)は、夜の出動時に備え、視力を良くするために、このビルベリーを食べていたという。

ビルベリー      ツツジ科 スノキ属
Vaccinium myrtillus L.     俗名:森のぶどう

語源:ラテン語 
   vaccinium: スノキ属、スノキの実
   myrtillus: myrtus ギンバイカ(葉がギンバイカに似ている)

【薬効】
尿路殺菌・収斂・血糖値降下・血液の強壮などの作用がある。

外用として実を歯肉炎・火傷・皮膚疾患に用いる。

【利用法】 葉・実
〈お茶〉コップ1杯に対してティースプーン1杯の葉
    熱湯に10分浸出させた後、漉す。1日に2~3回(食事中以外で)

〈料理〉実はサラダやシロップ・ジャム・デザートに使って。
    実は視力を良くするので、パイロットや長距離運転手などなどにも役立つ。

≪注意≫
妊婦は利用を避ける。

2011年10月25日火曜日

西洋オトギリソウ


花言葉は、『奇跡』。
中世の時代、学識者達は、このハーブを”悪魔を追い払うハーブ”と呼んでいた。
彼らは、このハーブには悪い物・魔女などを遠ざける超自然的な力があると認めていた。

他にも、火事・落雷などの災害を遠ざける力があるとも言われる。

西洋オトギリソウ   オトギリソウ科・属
Hypericum perforatum L.

語源:Hypericum: ギリシャ語 hyper それ以上、その上に, 
              ekion あり様、様子、イメージ
   ラテン語 perforatum: 穴あきの、貫通した

【薬効】
殺菌・消炎・治癒促進・抗欝などの作用がある。
精神的な落ち込み・うつ状態などの際、神経組織を穏やかにする。
ドイツでは、自然な抗欝剤として人気がある。

【利用法】 花・葉
〈お茶〉コップ1杯に対しティースプーン1杯の花。
    熱湯に5分浸出させ、その後漉す。ハチミツで味付けする。1日に1杯(食間)

〈傷〉軽くもんだ葉を切り傷やスリ傷に。傷の癒着を促進する。

【注意】
妊婦・授乳中の女性・幼児は利用を避ける。
内服後は、日光にあたるのを避ける。(しみや人によっては皮膚炎を起こす事がある。)
外用後も、日光にあたるのを避ける。皮膚の炎症を起こす事があるため。

2011年10月10日月曜日

ウスベニアオイ(マローコモン)

古代ギリシャ人は、この花をお墓の周りに故人の休息や平穏のために植えていたという。

ウスベニアオイ               アオイ科 ゼニアオイ属
Malva sylvestris L.

語源:ラテン語
Malva: 葵、薄紫色の
sylvestris: 森林

【薬効】
気管支系の疾患(気管支炎・喉の感染症・喘息・咳など)、去痰作用そして緩化剤として有効。

外用として、葉をもんで傷や虫刺されに。

【利用法】 花・葉
〈お茶〉カップ1杯に対し、スプーン1杯の花。熱湯に10分浸出させる。
    その後、漉して、ハチミツで味付けを。
    1日に3~4杯(食事中以外で)

〈湿布薬〉膿をもったできもの・せつ・ねぶと等に。
     葉を2分間ゆで、それを砕きガーゼに塗り、湿布する。

〈料理〉花・若葉はサラダに。

2011年10月3日月曜日

ヒソップ


花言葉は『清潔』。
ヘブライ人の聖なるハーブであり、聖書に身を清める儀式に関係していた事が書かれている。
「ヒソップを持って我を清めたまえ、さらば我清まらん」(詩篇51-7)

またユダヤ教にも”聖なるハーブ”として大事にされていた古くから伝わるハーブ。
中世には、厄除けや魔除けとして家の中に吊るされていたと言う。

ヒソップ                シソ科 ヤナギハッカ属
Hyssopus vulgaris L. 又は Hyssopus officinalis L.  俗名:聖なるハーブ

語源:
Hyssopus: ギリシャ語のhyssopos ← ヘブライ語のezob ヒソップ
ラテン語 vulgaris: 普通の、広く分布する

【薬効】
気管支疾患(気管支炎・インフルエンザ・咳など)に有効。
また食欲不振・消化不良などの際に健胃作用として良い。

外用:花つきの全体を切り傷や打撲に。

【利用法】 葉・花
〈シロップ〉1Lの熱湯に100gのヒソップを浸し、それを冷ます。
      その後、漉して、透明なガラス容器に入れ、
      1600gの砂糖を加え湯煎にて温める。
      沸騰直前で火を止め、それを冷ます。1日にスプーン4~6杯。

〈扁桃腺〉1Lの湯に葉・花50gを10分浸し、漉したものでうがいを。
    声のかすれ、歯茎の炎症・喉の疾患にも。

〈料理〉脂肪分の多い肉料理・生臭い魚料理に香りを良くし、消化促進として使われる。
    シチューやソースの香付けにも。
    新鮮な花・葉はサラダにフルーツに。
    アップルパイや洋ナシのシロップ煮に加えると一層風味を増す。

〈ガーデニング〉キャベツと混植すると、チョウを防ぐ効果がある。
        ブドウと混植すると、実つきを良くする。