19世紀ヨーロッパで、このニガヨモギを使った食前酒アブサンスが、このお酒の持つ催淫性・幻覚性の効果のため、強い刺激を求める愛好家達の間で大流行する。
しかし、その後1908年にスイス、1915年にはフランス、そして多くの国で、このニガヨモギに含まれるツヨンという成分により使用が禁止される。
ツヨンは、毒性を持ち、過剰摂取また依存すると、人格障害となるアルコール中毒症の昏睡や元に戻せない機能障害を引き起こす。
ニガヨモギ ヨモギ属キク科
Artemisia absinthium L.
語源:Artemisia: ギリシャ神話の狩猟の女神アルテミスより。
ギリシャ語。 absinthium→ a: 奪い取る・排他的 , psinthion: 苦味により甘みを欠いた
【薬効】
消化促進・胆汁の排出促進・月経促進・駆虫薬(腸内寄生虫駆除)などの効果がある。
また、流産を引き起こすものとして知られていた。
胃腸の働きを強めるので、食欲不振に、そして胆嚢の疾患・回虫に、少量を短期間の使用にとどめる。
外用として、打撲・咬傷に。また止血に葉を丸め鼻につめると良い。
また、防虫剤として、乾燥葉をサシェにしてタンスなどに。
虫除けハーブとして、他にラベンダー・コリアンダー(種)を軽くすりつぶしたものと、タンジーを加えても◎。
≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児・心配性の人・怒りっぽい人などは使用避ける。
また鉄分・鉛・亜鉛との服用は避ける。
8日以上の使用は、消化器系の炎症、またアブサンス酒のような有害な効果を引き起こす。
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