春を告げる花々の1つであるキバノクリンザクラ。
プリムローズ(Primula vulgalis)と共に、古くから薬用に利用されている。
痙攣・急な腹痛・麻痺・リューマチ痛に効くとして用いられてきた。
「花とナツメグを混ぜたものは全ての頭の病いに効く。」17世紀の薬剤師ニコラス・カルペパー。
キバノクリンザクラ
Primula veris L.
語源:ラテン語。 primulus: 初め , veris: 春の
【薬効】
花(萼なし)と根っこは、鎮痙・鎮静・去痰・消炎作用などの効果がある。
気管支炎・から咳・百日咳・関節炎・不眠・頭痛・情動不安(小児)等に、有効。
外用として、顔面神経痛・関節炎・偏頭痛・日焼け・しみ・そばかす・しわなどに。
また、花のオイルは、打撲傷・捻挫に効く。
【利用法】
〈お茶〉花:スプーン1杯の花をコップ1杯の熱湯に10分。
その後、花を取り出し、ハチミツで味を調節。食後に1杯。
根:ティースプーン1杯の根を、コップ1杯の湯で2分煮る。
火を止め、さらに10分おく。その後、根を取り出し、ハチミツで味を調節。
〈料理〉生の花をサラダやジャム・砂糖づけなどに。
葉は、温野菜にどうぞ。
≪注意≫
妊婦・授乳中の女性・幼児、また、抗凝血剤を服用している人・アスピリンにアレルギーのある人は使用禁止。
又、過剰摂取は、嘔吐・目眩を引き起こす可能性がある。
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