2013年2月1日金曜日

ディル (イノンド)

Anethum graveolens L.  セリ科 イノンド属
語源:ギリシャ語
Anethum: anethon フェンネル、灼ける(種は刺激的な味がすることから)
graveolens: 強い香り


今年は、少しスパイスについて。
その初めとして、ディル。その花言葉は、『幸運』。

中世ヨーロッパでは、魔除けのハーブとして使われ、
又、運がよくなるとして身につけていたと言う。
ディルを浸したワインは、”愛の媚薬”として飲まれていた。
17・18世紀には、教会の種(ミーティング・シード)と呼ばれ、
長い礼拝の間、この種を噛み、空腹や退屈をしのいでいたと言う。
種には、タンニン、カルシウム、リン、ミネラル、ビタミンCなどが豊富に含まれている。


【薬効】
食欲増進・消化促進・健胃・整腸・鎮静・鎮痙などの作用がある。
消化不良や吞気症、鼓腸、頭痛、また嘔吐の際などに。
胃を優しく鎮め、精神も落ちつかせる。
又、母乳促進の効果もある。

【利用法】
(お茶)1Lの水に、50gの種。
1日に3杯から、母乳を促進する効果がある。
*私は、母乳を上げる際、よくフェンネル(種)やリンデン(花)のお茶を飲用していた。
母乳を上げる前に、こうしたお茶を飲んで、準備していた。
ただ、ディルにも、そういう効果があるとは・・・知らなかった!


(料理)ピクルスやお酢・オイルなどに浸けこんで。
すり潰した種は、スープや魚料理に。

(口臭)種をそのまま噛むと、息が爽やかに。

(しゃっくり)種をガーゼに包み、その香りを嗅ぐ。

(美容)潰した種をお風呂に。心身をリラックスさせ、爪を強くする。

(園芸)レタスの間に植えると、防虫効果になる。
キャベツ・キュウリ・トウモロコシと混植すると、植物が丈夫に育つ。




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