2013年11月9日土曜日

胡椒(こしょう)

Piper nigrum  コショウ科 コショウ属

胡椒の実は、実が熟していくに従って、緑から赤そして黒へと色が変化する。
現在では、世界に700種以上ものコショウ科の植物が生息している。

胡椒は、かつて金の様な価値を持っていた。
古代ローマ人にとって、胡椒は豊かさの象徴。
中世においては、胡椒をどれ位所持しているかによって、裕福さが量られていた。
ヨーロッパ諸国・アラブ諸国においては、胡椒は商業都市を大きく発展させる一因となった。
現在、全スパイスにおける取引の内、四分の一が、この胡椒である。


成分:辛味成分であるピペリン、細胞の老化を防ぐアルカロイド、カリウム他

【薬効】
血液の循環を促進、消化管機能の改善、解熱、脂肪の排出を助ける等の働きがある。
アーユルベーダ医学では、強壮・抗細菌・消化器官を洗浄する働きがあり、又、痰の排出を促進すると言われる。
中国漢方では、鎮静・胃の冷え・食中毒(肉・魚・カニ・茸)・コレラ・冷えによる下痢・嘔吐を抑制する作用があるとされる。

≪注意≫
辛味成分でありピペリンは、胃の粘膜に軽い炎症を引き起こすことがある。

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