2010年3月5日金曜日

ニオイすみれ

花言葉は『愛』。
古代ローマの人々は、ニオイすみれ風味のワインを飲んでいたといわれる。
キリスト教の人々にとっては、「悲しみの花」。
イエス・キリストが十字架に架けられた、その影がこの花に写ったことからと。。。

ナポレオン1世は、この花を大変好み、妻のジョセフィーヌに贈り続けた。
ニオイすみれは、花としても、香水としても、また砂糖菓子としても人々を喜ばせることより、
フランスのトゥールーズでは、毎年ニオイすみれの花の伝統的なお祭りが行われる。

ニオイすみれ
Viola odorata L.                       

語源:ラテン語。 
viola: スミレ,   odorata: 芳香を放つ

【薬効】
呼吸器疾患に効く代表的な薬草7つの内の1つ。
気管支炎・カゼ・咳・喘息などに有効。
他、炎症を和らげたり、痰の排出を良くし、発汗を促す作用、抗ガン作用がある。
芳香による心理的効果としては、神経疲労・興奮を和らげる。
また吐き気を催す作用もあり、この事は、昔、ニオイすみれの根を煎じ、食中毒の場合に勧められた。

【利用法】
〈シロップ〉1Lの熱湯に100gの花を加え、一晩寝かせる。
   その後、花を取り出し、1kgの砂糖を加え、シロップ状になるまで湯煎で煮詰める。
   1日に3~4杯、このシロップを。

〈料理〉生の花を、そのままサラダやデザートに。

〈湿布〉痛風:お酢につけた茹でた葉を患部にあてる。
    打撲:生の葉をそのまま患部に。

〈美容〉沸騰した牛乳250ccに葉をひとつかみ加え、2~3分浸出させる。

〈洗浄液〉花の浸出液は目の洗浄、うがい薬として口内の洗浄に。

0 件のコメント:

コメントを投稿