2010年5月14日金曜日

クロフサスグリ(ブラックカラント)

18~19世紀、イギリスでは茶の代用品として、このクロフサスグリの葉を使っていた。
葉にはタンニン、実はビタミンCを豊富に含んでいる。
喉の重度な炎症である扁桃膿瘍(クインシー)の治療に利用されていた事から、英名ではクインシーベリーと呼ばれる。

クロフサスグリ    スグリ属 ユキノシタ科
Ribes nigrum L.

語源:デンマーク語。 ribs: スグリの木
   ラテン語。   nigrum: 黒

【薬効】
抗炎症・抗壊血病・収斂作用・利尿・末梢血管強化・細菌感染除去作用などの効果がある。
葉は、痛風やリューマチなどの場合に、関節の痛みを和らげる。
また、風邪・口内そして喉の感染症にも有効。

クロフサスグリのジュースは、オレンジジュースの3倍のビタミンCを含む。
果実の種から採れるオイルは、オメガ3・6を豊富に含み、乾燥肌に水分を与える。

【利用法】
〈お茶〉~慢性のリューマチに効くお茶~
クロフサスグリの葉100g、西洋トネリコの葉50g、西洋夏雪草50gを混ぜ合わせたもののスプーン1杯をカップ1杯の熱湯で10分浸しおく。その後、葉を取り出し、1日に3~4杯頂く。

〈料理〉実と実のエキスは、デザートやジャム・ゼリー・飲み物・リキュール等に。

≪注意≫
葉にタンニンを含有していることから、妊婦は使用避ける。

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