2010年6月5日土曜日

西洋ノコギリ草

花言葉は、『戦い』。
古代ギリシャ・ローマ時代、どの戦場でも手に入れる事が出来る傷薬の植物・兵士達の傷薬であった。
中世ヨーロッパでは、恋占いに。また中国では易経に、このハーブの枝が利用されていた。

名の由来となるギリシャの英雄アキレス、彼は医術に優れたカイローンから、この植物の薬効を教わり、トロイ戦争で負傷した兵士達の傷の治療・止血に利用した。

西洋ノコギリ草   ノコギリソウ属・キク科
Achillea millefolium L.

語源:ラテン語。 Achillea: ギリシャの英雄アキレスより , millefolium: 千の葉

【薬効】
鎮痙・傷の癒着促進・月経促進・傷薬などの効果がある。
また消炎・発汗作用・消化機能補助・利尿作用・血圧降下・止血効果がある。
発熱性疾患(風邪・インフルエンザ・はしか)カタル・下痢・消化不良・リューマチ・関節炎・月経痛・更年期の諸症状・高血圧・卒中・心臓発作後の血栓症予防などに有効

外用として、外傷・鼻血・潰瘍・結膜炎・内痔核に効く。

【利用法】
〈お茶〉カップ1杯にスプーン1杯の葉・花を熱湯で10分煮出す。
その後、葉・花を取り出し、1日3杯。食間に。(消化促進・強壮作用・発汗・解熱)

〈料理〉若葉を細かく刻み、サラダに加えたり、軽く茹でておひたしに。

〈止血〉切り傷や鼻血の時に、生の葉をもんで患部に。

〈歯痛〉若葉をそのまま咬むと、鎮痛剤に。

〈化粧水〉1Lの水に、葉・花50gを煮て、漉す。肌荒れを治し、肌をなめらかにする。

〈湿疹〉若葉をそのまま患部にあてる。湿疹・吹き出物が軽減する。

≪注意≫
妊婦・授乳中の女性は使用避ける。
このハーブに触ったり、利用することで、稀にアレルギーを示す人もいる。
また、長期間の使用は、アレルギー性発疹・肌の光敏感性が起きることもある。

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